現場でよく使われる配管サイズと用途の基本知識|初心者にもわかりやすく解説!

配管材料基礎知識

はじめに

配管材料を扱う仕事をしていると、「呼び径って実際の太さと違うの?」「サイズによって何が違うの?」といった疑問にぶつかることがよくあります。
この記事では、現場でよく使われる配管サイズの基本知識と、それぞれの用途について、わかりやすく解説していきます。


配管サイズの基本|呼び径と実寸の違いとは?

配管サイズを語るうえで、まず知っておきたいのが「呼び径(AまたはB)」という考え方です。

  • 呼び径(呼び名)は、配管のサイズを表す名称であり、実際の外径とは異なります。
  • 呼び径には「A(ミリ系)」と「B(インチ系)」があり、現場では「13A(じゅうさんエー)」のように呼ばれます。
  • 同じ呼び径でも材質や規格によって肉厚や外径が異なることがあります。

たとえば、13Aの鋼管の外径は約21.7mm、20Aだと約27.2mm。これはJIS規格に基づいた寸法です。


現場でよく使われる配管サイズと使用例

以下は、現場で特によく使われる代表的なサイズと、その用途を一覧にしたものです:

呼び径(A)外径(mm)主な用途
13A約21.7一般家庭の給水・給湯配管など
20A約27.2小規模な工場や店舗の給水ライン
25A約34.0排水ライン、冷却水循環など
50A約60.5中規模施設の幹線、消火設備
100A約114.3大型施設や工場の主幹管

これらはあくまで目安ですが、実際の現場でも使用頻度の高いサイズばかりです。

鉄管、塩ビ管は呼び径で表示、ステンレス管は外径で呼ばれることが多いです


配管材料別に見るサイズの特徴

配管材料の種類によって、よく使われるサイズ帯には特徴があります。

鉄管(白ガス管・黒ガス管)

  • 主に13A〜100Aが使用される
  • 耐久性が高く、屋外・高圧用途に向く

塩ビ管(VP・VU)

  • 小口径は13〜50A、大口径は150A以上も
  • 軽量で加工が簡単なためDIYでも人気

ステンレス管(SUS)

  • 20A〜80A程度が主流
  • 高温・高圧・衛生用途に強く、医療施設や食品工場で多用される

呼び径以外の注意点|スケジュールとは?

特に鋼管では、「スケジュール(肉厚)」によって同じ呼び径でも内径が変わります。

  • スケジュール 40、80 などで区別され、数字が大きいほど肉厚耐圧性が高いです。
  • 機械配管や空調設備では、スケジュールの指定も重要になります。

まとめ

配管サイズは、見た目だけではわかりにくく、呼び径や材質によって実寸も変わります。
現場での経験と知識がものをいう分野ですが、基本を押さえておくことで材料選定や設計時のミスも減らせます。

この記事が、配管初心者の方や若手技術者の学びの一助になれば幸いです!


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