ポリブデン管と架橋ポリエチレン管の違いとは?オンダ製作所製品の比較解説

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給水・給湯配管でよく使われるのが「ポリブデン管(PB管)」と「架橋ポリエチレン管(PEX管)」。どちらも樹脂管ですが、性能やコスト、普及状況には違いがあります。本記事では基本的な特徴に加え、オンダ製作所の代表的な製品を例に挙げて比較・解説します。

ポリブデン管(PB管)とは

ポリブデン管は、柔軟性・耐熱性・耐久性に優れた樹脂管です。特に95℃程度までの高温にも耐えられるため、給湯配管に適しています。曲げやすく継手が少なく済むため施工性も高いのが特徴です。

  • メリット:柔軟性が高い、耐熱性が優秀、長期耐久性に優れる
  • デメリット:材料費が高め、流通量が少なく入手性に劣る

架橋ポリエチレン管(PEX管)とは

ポリエチレンに「架橋処理」を施すことで、耐熱性や耐圧性を高めた管が架橋ポリエチレン管です。80℃程度の給湯に対応でき、国内では戸建て住宅を中心に広く普及しています。価格が安価で入手しやすいのも大きなメリットです。

  • メリット:普及率が高い、安価、施工しやすい
  • デメリット:PB管より高温耐久に劣る、柔軟性はPBより低い

【商品比較】オンダ製作所の代表的な管材

ここではオンダ製作所の代表的なPB管とPEX管を比較します。

項目PB13-B(P)5-60(PB管)PEX13C-PB(PP)5-Y60(PEX管)
素材ポリブデン架橋ポリエチレン
耐熱性高い(95℃対応)標準的(80℃対応)
柔軟性非常に高い高いがPBよりは劣る
施工性継手が少なく済む普及率が高く施工しやすい
コストやや高価比較的安価
普及率限定的国内で主流

架橋ポリエチレン管のバリエーション(オンダ製作所製品例)よく出る13のサイズで比較

架橋ポリエチレン管は用途に応じてさまざまな種類が開発されています。オンダ製作所の製品を例に、それぞれの特徴を見ていきましょう。

被覆イージーカポリパイプW PEX13C-PB(PP)5-Y30(Y60)

施工性に優れたイージーカット仕様。断熱材付きで保温・防露性が高く、屋内の給湯配管に適しています。

被覆カポリパイプW PEX13C-PB(PP)5-50

スタンダードな被覆タイプ。断熱材が施されており、施工後の保温性も確保できます。給水・給湯全般に使用可能。

カポリパイプWエストラマー PEX13C-EB(EP)-50

エラストマー素材を使用し、柔軟性と耐久性を両立したタイプ。特殊環境での使用にも安定した性能を発揮します。

被覆イージーカポリパイプW耐候性仕様 PEX13C-PU5-50

紫外線に強い耐候性仕様。屋外露出配管にも対応でき、ベランダや外壁まわりの施工に最適です。

製品名特徴主な用途
被覆イージーカポリパイプW PEX13C-PB(PP)5-Y30(Y60)施工しやすい、保温・防露性あり屋内給湯
被覆カポリパイプW PEX13C-PB(PP)5-50標準的な被覆仕様給水・給湯全般
カポリパイプWエストラマー PEX13C-EB(EP)-50エラストマーで高耐久・柔軟性特殊環境下
被覆イージーカポリパイプW耐候性仕様 PEX13C-PU5-50紫外線に強く屋外使用可屋外配管

どちらを選ぶべきか?

住宅の給水・給湯配管ではコストと流通性に優れたPEX管が主流です。一方、長期的な信頼性や高温耐久を重視する場合はPB管も有力な選択肢です。さらに屋外や特殊条件下では、被覆や耐候性など製品ごとの仕様を確認することが重要です。

まとめ

  • ポリブデン管:高性能・高耐久だがコスト高で流通は限定的
  • 架橋ポリ管:普及率が高く、コスト・施工性に優れる
  • オンダ製作所の製品群は用途別に多彩なラインナップを用意

それぞれの特性を理解し、現場や用途に応じて最適な管材を選ぶことが大切です。

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