配管材料とは?種類と基本知識をわかりやすく解説
建物や工場の設備工事に欠かせない「配管材料」。
でも、業界に入ったばかりの方や建設に関わりのない方には、「何を指しているのかよくわからない…」という声もよく聞きます。
この記事では、配管材料の基本的な意味や種類、現場での使われ方を初心者にも分かりやすく解説します。
配管材料とは?
配管材料とは、水・空気・ガス・油などの流体を送るための管(パイプ)や、それをつなぐ部品(継手・バルブなど)の総称です。
配管そのものだけでなく、それを支える金具や接続部品までを含めて「配管材料」と呼びます。
配管材料に含まれる主な部材
以下は代表的な配管材料です:
1. 管(パイプ)
流体を通す主役。用途や現場の環境によって素材が使い分けられます。
- 鋼管(SGP、STPGなど):建築・プラント・空調配管に多く使用
- 塩ビ管(VP、VU):水道・排水などに使用。安価で施工が簡単
- ステンレス管(SUS):耐腐食性が高く、食品工場やクリーンルーム向け
- 銅管:冷媒配管(エアコンなど)で使用される
2. 継手(つぎて)
パイプ同士をつなげたり、方向を変えるための部材。
- エルボ(L字に曲げる)
- チーズ(T字分岐)
- ソケット(直線継手)
- ユニオン(取り外し可能な継手)
3. バルブ類
流体の「止める・流す・量を調整する」役割。
- ゲートバルブ(開け閉め向き)
- ボールバルブ(扱いやすくて人気)
- グローブバルブ(流量制御向き)
- チャッキバルブ(逆流防止)
4. 支持金具・保温材
- 吊り金具、バンド、インサート類:配管を固定・支持する
- 保温材・保冷材:断熱・結露防止用(ウレタン、グラスウールなど)
用途ごとの配管材料の使い分け
用途 | 主な材料 | 特徴 |
---|---|---|
給水配管 | 塩ビ管、ステンレス管 | 衛生面重視・サビに強い |
排水配管 | VU管、HT管 | 水圧が低くコスト重視 |
空調配管 | 銅管、鋼管 | 冷媒対応・耐圧性が必要 |
ガス配管 | 黒ガス管、PE管 | 耐圧・安全性重視 |
プラント配管 | STPG管、フランジ継手 | 高圧・高温対応が必要 |
なぜ配管材料の知識が重要なのか?
配管材料の選定を間違えると、漏水・爆発・腐食・トラブルにつながりかねません。
特に現場では「この継手は適合する?」「この管にこのバルブで大丈夫?」といった判断が求められるため、基本知識があるかどうかで信頼も施工品質も変わります。
まとめ
配管材料とは、パイプや継手・バルブなど、流体を安全かつ効率的に運ぶために使われる重要な部材です。
初心者の方は、まずは**「どんな種類があり、どこに使われるのか」**を理解することから始めてみましょう。
今後もこのブログでは、現場のリアルや商品ごとの特徴、施工のコツなどを発信していきますので、ぜひブックマーク&定期チェックしてみてください
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