- 1. バタフライ弁ってどんな弁?
- 2. 東洋バルヴのバタフライ弁とは?基礎仕様
- 3. 製品解説① — ギア操作の定番モデル:10ALM-N-GUE
- 4. 製品解説② — レバー式のシンプルモデル:10ALM-N-LUE
- 5. 製品解説③ — ナイロンライニングタイプ:10L2-N-CN
- 6. 3モデルの比較:どれを選べばいい?
- 7. バタフライ弁を正しく選ぶポイント
- 8. 配管施工・メンテナンス時の注意
- 9. 配管用途ごとのおすすめ型番比較表
- 10. 📝 選定の考え方まとめ
- 11. 🛠 取付時のポイント
- 12. 🔍 使用時・保守のポイント
- 13. 🧩 施工+選定で失敗しないために
- 14. まとめ:バタフライ弁選びのコツ
1. バタフライ弁ってどんな弁?
バタフライ弁(蝶形弁)は、配管内の流体を**“開ける・止める・流量調整する”**ための弁(バルブ)です。ディスク状の弁体をステム(弁棒)で90°回転させるだけで流れをコントロールできるのが最大の特徴で、構造がシンプルかつ開閉が迅速というメリットがあります。
- 構造がコンパクト → 配管スペースを有効活用
- 操作が簡単(レバー・ギア・自動)
- 低〜中圧配管に強い
- コストパフォーマンスに優れる
…といった理由から、給水・排水・空調・工場設備まで幅広く使われています。
2. 東洋バルヴのバタフライ弁とは?基礎仕様
東洋バルヴの一般用バタフライ弁は多くがJIS B 2032(10Kウェハ形ゴムシートバタフライ弁)に適合しており、配管工事標準仕様にも対応しています。
ウェハ形接続で、フランジ間に挟み込むだけで使用可能、材料や操作方式によって用途が異なるラインナップです。
3. 製品解説① — ギア操作の定番モデル:10ALM-N-GUE
🔧 基本仕様・特徴
10ALM-N-GUE は、
- アルミダイカスト製のボディ
- 弁体は耐食性に優れるSCS13(ステンレス系)
- シート材質はEPDMゴム
- 10K(低圧配管向け)/ウェハ形
- ギア操作タイプ(ハンドルより軽い力で開閉可能)
というバタフライ弁です。
📌 ギア操作のメリット
ギア機構内蔵のため、大口径でも軽い力での開閉が可能。現場では手動レバーだとトルクが大きくて扱いづらい場面で重宝します。
📏 呼び径バリエーションも豊富
40A〜300Aまで幅広くラインナップされており、住宅〜ビル設備まで対応可能です。
💡 どんな用途に向く?
- 給水・排水配管
- 空調系循環ライン
- 維持管理で頻繁に開閉する配管
ギア式は大口径ほど操作が楽になるため、大規模設備配管での定番です。
4. 製品解説② — レバー式のシンプルモデル:10ALM-N-LUE
🔩 基本仕様・特徴
10ALM-N-LUE は、
- アルミボディ+SCS13弁体
- シート材質はEPDM
- レバー式(直接操作)
- 10K/ウェハ形
という、もっとも基本的なバタフライ弁のひとつです。
📌 レバー式の特徴
レバーを90°回転させることで即座に開閉ができるシンプルな方式。軽量・コンパクトで、工事現場への導入・立ち上げが容易です。
📏 代表的なサイズ
40A〜150Aなどの中小口径が多く、住宅設備や小規模配管に向いています。
🔎 どんな現場に向く?
- 屋内給水管
- 小〜中規模設備ライン
- 工事での初期導入用バルブ
レバー式はネジ止め・現場施工が簡単で、メンテ性の良さも魅力です。
5. 製品解説③ — ナイロンライニングタイプ:10L2-N-CN
🛠️ 基本仕様・特徴
東洋バルヴの10L2-N-CN は、
- **鋳鉄ボディ(FCD450)**に
- ナイロンライニング(内部コーティング)
- シート材質はNBR
- ギア式操作
- 10K/ウェハ形
という仕様のバタフライ弁です。
📌 ナイロンライニングって?
鋳鉄本体内部にナイロンをライニングすることで、
✔︎ 流体との接触による腐食・汚れ付着を抑制
✔︎ 摩耗に強く長寿命
というメリットがあります。
📏 主なサイズ
50A〜300A と中〜大口径対応。
🔍 適している用途
- 工業系配管(ケミカル系・設備ライン)
- 高摩耗・汚れがつきやすい流体ライン
- 屋外・環境負荷の高い現場
ナイロンライニングは、配管内の赤水対策・長期耐久性が求められる用途に向いています。
6. 3モデルの比較:どれを選べばいい?
| 項目 | 10ALM-N-GUE | 10ALM-N-LUE | 10L2-N-CN |
|---|---|---|---|
| 操作方式 | ギア式(軽操作) | レバー式(シンプル) | ギア式 |
| 材質(本体) | アルミ | アルミ | 鋳鉄 |
| シート素材 | EPDM | EPDM | NBR |
| 用途例 | 中〜大口径、給排水 | 小〜中口径、基本配管 | 工業・高耐久配管 |
| 価格帯 | 中程度 | 低〜中程度 | 高め |
👉 ギア式が必要か/本体材質(軽量 or 高耐久)が必要かを主軸に選ぶと失敗しません。
7. バタフライ弁を正しく選ぶポイント
✅ ① 流体の種類
EPDMは水回り全般に強く、耐薬品性も比較的良好。一方、NBRは油やグリースが含まれる流体でも比較的耐性があります。
✅ ② 圧力・温度
10Kクラスが多いため、一般設備配管に最適。蒸気・高圧用途は別途専用弁を選定しましょう。
✅ ③ 操作性
頻繁な開閉や遠隔操作が必要な場合はギア式を。単純な配管のON/OFFならレバー式で十分です。
8. 配管施工・メンテナンス時の注意
- ウェハ形はフランジ間ピッチとの適合確認が必須
- シール材(EPDM/NBR)は流体に合わせて選定
- 定期的な開閉確認で長寿命維持
9. 配管用途ごとのおすすめ型番比較表
ここでは、東洋バルヴ(東洋バルヴ)の
10ALM-N-GUE/10ALM-N-LUE/10L2-N-CN の3機種について、
「どんな配管用途にどれを選ぶべきか?」を一目で分かるようにまとめます。
📊 配管用途別おすすめ表
| 配管用途 | 推奨型番 | 理由 |
|---|---|---|
| 給水配管(建物内) | 10ALM-N-LUE | 軽量・レバー操作で簡単。EPDMシートで水道用途に最適 |
| 給水配管(大口径) | 10ALM-N-GUE | ギア式で大口径でも軽操作。メンテ性も良好 |
| 空調(冷温水配管) | 10ALM-N-GUE | 開閉トルクが軽く、流量調整にも対応しやすい |
| 排水・循環配管 | 10ALM-N-LUE | ON/OFF用途に十分。コストを抑えたい場合に有効 |
| 工場設備配管 | 10L2-N-CN | ナイロンライニングで腐食に強く長寿命 |
| 油分を含む流体 | 10L2-N-CN | NBRシート採用で油に比較的強い |
| 屋外設置配管 | 10L2-N-CN | 鋳鉄+ライニング構造で耐久性重視 |
| 頻繁に開閉するライン | 10ALM-N-GUE | ギア操作により作業者の負担を軽減 |
10. 📝 選定の考え方まとめ
✔ 軽量・コスト重視 → 10ALM-N-LUE
✔ 大口径・操作性重視 → 10ALM-N-GUE
✔ 耐久性・工業用途重視 → 10L2-N-CN
というイメージで考えると、現場での選定が非常に楽になります。
🔧 追加②:施工現場での取付・保守ポイント解説
バタフライ弁は「取り付けやすいバルブ」ですが、
取り付け方を間違えると漏れ・動作不良の原因になります。
ここでは、現場で役立つ実践ポイントをまとめます。
11. 🛠 取付時のポイント
① ウェハ形の位置決めに注意
3機種とも「ウェハ形バタフライ弁」のため、
✔ フランジ間に正確にセンター出し
✔ 偏った締め付けをしない
✔ 弁体が配管内に当たらないか確認
が重要です。
👉 特にディスクがフランジ内径と干渉すると、
「弁が閉まらない」「傷がつく」トラブルが起きます。
② ボルトは対角締めが基本
フランジボルトは、
1本ずつ順番に締める ❌
→
対角線上に均等に締める ⭕
ことで、
✔ ゴムシートの片当たり防止
✔ 水漏れ防止
✔ 長期安定使用
につながります。
③ 取付方向の確認
基本的にバタフライ弁は流れ方向の制限は少ないですが、
・ギア式の場合
・屋外設置の場合
は、
✔ ハンドル・ギアが操作しやすい向き
✔ 雨水が溜まらない向き
で設置すると、後々のメンテナンスが楽になります。
12. 🔍 使用時・保守のポイント
① 定期的に「全開・全閉」操作をする
長期間動かさないと、
・弁体が固着
・シート部に汚れ付着
が起きやすくなります。
👉 月1回程度の開閉操作が理想です。
② 漏れの初期症状を見逃さない
次のような症状が出たら注意:
✔ 弁の周囲が湿っている
✔ 閉止しても水が止まりきらない
✔ ハンドル操作が重い
→ 多くの場合
シート部の劣化 or ゴミ噛み が原因です。
③ 型番ごとの保守イメージ
| 型番 | 保守のしやすさ | 注意点 |
|---|---|---|
| 10ALM-N-LUE | ◎ | レバーの固定ピン緩みに注意 |
| 10ALM-N-GUE | ○ | ギア部への異物侵入防止 |
| 10L2-N-CN | ○ | ライニング傷付き防止 |
13. 🧩 施工+選定で失敗しないために
現場で失敗しやすいのは、
❌ とりあえず安い型番
❌ 操作方式を考えず選定
❌ 施工後に動かしづらい位置
というケースです。
そのため、
✔ 用途(給水・空調・工場設備)
✔ 口径(小口径 or 大口径)
✔ 操作頻度(たまに or 頻繁)
を整理したうえで、
▶ 10ALM-N-LUE
▶ 10ALM-N-GUE
▶ 10L2-N-CN
を選ぶことが、
トラブル防止と長寿命化につながります。
14. まとめ:バタフライ弁選びのコツ
バタフライ弁は、配管施工におけるコスト・施工性・流体制御のバランスが取れた製品です。
今回紹介した3モデルは、
- ギア式で扱いやすい 10ALM-N-GUE
- シンプル操作の 10ALM-N-LUE
- 耐久性・工業配管に強い 10L2-N-CN
と用途に応じて選べるタイプ。それぞれの特長を押さえて、現場ニーズに最適なバルブ選定をしてください。

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