住宅の外構や敷地内で発生する雨水を効率的に処理するには、「排水マス」の選定が非常に重要です。
中でも城東テクノの『リプロン排水マス』シリーズは、軽量で施工性が高く、雨水の地中浸透にも対応しており、多くの現場で採用されています。
本記事では、城東リプロンの排水マスの特徴・種類・設置時のポイントについて詳しく解説します。


城東リプロンの排水マスとは?
「リプロン排水マス」は、住宅や施設の雨水排水・地中浸透処理を目的とした、樹脂製の高性能な排水マスです。
主に以下の3種類があります:
- 雨水丸マス(通常の排水用)
- 多孔浸透マス(側面+底面から地中に雨水を分散浸透)
- 簡易浸透マス(底面から雨水をゆっくり浸透)
敷地内での雨水処理を助ける機能性と、優れた施工性・耐久性が高く評価されています。
特徴①:複合材製で強度と柔軟性を両立
本体には、ポリオレフィン樹脂+炭酸カルシウムの未発泡複合材が使用されています。これにより、
- 割れにくく、壊れにくい
- 軽量ながら十分な強度を確保
- 錆びない・腐食しない
といった特性があり、長期間安心して使えます。
特徴②:軽くて施工がラク
従来のコンクリート製排水マスと違い、1人で持ち運べるほど軽量。
搬送・施工・高さ調整が簡単なため、作業効率が向上し、職人の負担を大幅に軽減します。
特徴③:360度どこからでも配管可能

リプロン排水マスは丸型構造のため、排水管の接続方向を選ばないのが魅力です。
どの方向からでも穴あけ加工が可能なので、現場の状況に応じた自由な配管レイアウトが実現します。
特徴④:地中への雨水浸透に対応
雨水を自然に地中へ逃がすための機能も備わっています。
タイプ | 浸透方式 | 浸透箇所 |
---|---|---|
多孔浸透マス | 側面+底面に小穴あり | 地中全体へ分散浸透 |
簡易浸透マス | 底面のみに浸透穴 | 下方向にゆっくり浸透 |
公共排水に頼らず、敷地内で雨水処理を完結できるため、エコで省コストな設計が可能です。
特徴⑤:丸マス用アジャスターで仕上げ高さを調整
設置時の仕上げ調整には、**丸マス用アジャスター(別売)**を使うと便利です。
これは、マス本体と蓋の間に取り付けて使用するもので、
- 舗装やタイルの高さに合わせて微調整
- 傾斜地でも水平に設置しやすい
- 後からでも取り付け可能で柔軟に対応
アジャスターは250型・300型 高さ50、100、150、200 などサイズ展開があり、現場ごとに最適なタイプを選べます。
設置場所・数量・注意点
リプロン排水マスは、設置位置と個数にもいくつかの目安・ルールがあります。
設置基準:
- 宅地の境界から2m以上、構造物から1m以上離す
- 一戸建て住宅では2基以上が推奨
- 建築面積150㎡以上の建物では4基以上の設置が目安
設置NG例:
- 急斜面や擁壁の近く
- 地下水位が高いエリア(浸透機能が十分に働かないため)
- これらを守ることで、雨水処理の安定性と安全性が向上します。
維持管理も比較的ラクに行える
リプロン排水マスには特別な採取カップ等の装備はありませんが、
内部を直接目視できる構造なので、底部に溜まった泥やごみの除去は容易です。
定期的な点検・清掃によって、長期間の安定稼働が可能となります。
用途や敷地条件に応じた選定が可能
現場に応じて、次のようにタイプを選びましょう。
- 小規模な庭や家庭菜園エリア → 簡易浸透マス
- 水はけの悪い土地や雨水処理量の多いエリア → 多孔浸透マス
- 舗装や景観整備の仕上げ面に合わせたい → 丸マス用アジャスター併用
※駐車場など車両が通行する場所では、排水マス本体は通常仕様でOKですが、蓋(カバー)は必ず耐圧タイプを選定しましょう。
まとめ:城東リプロンの排水マスは住宅外構に最適!

「リプロン排水マス」は、
- 軽量・高強度で施工しやすく
- 雨水の地中浸透にも対応し
- 配管方向や仕上げ高さの自由度が高い
という点で、住宅外構・施設の雨水排水対策に非常に優れた選択肢です。
今後、蓋の種類や景観性などを考慮したい場合は、別売のリプロン用蓋・グレーチングも併せて検討するとより快適な排水環境が整います。
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