オリエント商事 悟空(GOKU)の解説

管類
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悟空はオリエント商事が扱うワイヤ入りアルミダクトで、軽量・コンパクト・現場加工性の高さを特徴としています。既存のアルミフレキシブルダクトや樹脂ホース等に比べて、搬入・保管・施工の効率を向上させ、全体コストを抑えることができる製品です。

国土交通大臣から不燃材料としての認定を受けており、安全性にも配慮されています。


主な特長

以下が悟空の主要な利点・特徴です:

特長内容
伸縮自在・現場でのカット自由度必要な長さに応じて現場でハサミやニッパーで簡単に切断可能。無駄を削減しジャストサイズでの施工を実現。
強靭な構造・気密性・耐久性高炭素鋼線を狭いピッチでらせん状に入れて形くずれを抑制。外側はアルミ箔3層+ポリエステルフィルム2層の特殊ラミネート構造で、耐候性・耐久性・気密性を向上。UV耐性も備えています。
圧縮梱包で省スペースø50~ø500 の16種の径でラインナップされており、どれも圧縮梱包されているため、搬送・在庫管理がコンパクト。例えば10mものを圧縮して、ø50で約37cm、ø75以上で約70cmの大きさに収まるものがあります。
コストパフォーマンス軽量・コンパクトなおかげで輸送・保管コストが低くなり、施工性も良いため、トータルコストを抑えることが可能。

仕様・性能データ

下記は悟空の仕様・性能に関する代表的なデータです。設計・選定・施工計画時に役立ちます。

  • 呼径(直径):φ50 ~ φ500 の16径種
  • 使用温度範囲:瞬間使用時で −30°C ~ +250°C
  • 静圧使用範囲(正圧):最大で約 3,000 Pa
  • 静圧使用範囲(負圧):径によるが、150φ以下なら約1,240 Pa 程度など。
  • 曲げ損失係数(例):90° 曲げ/径比 D/R による係数等がパンフに明記。

注意点・設計上のポイント

悟空を使う際は以下の点に注意すると良いでしょう:

  1. 切断端の処理
     ハサミやニッパーで切断後、切断面にはワイヤが露出する可能性があります。手を傷めたり気密不良になったりするので、切断端はアルミテープで覆う、丸める、または保護処理を行うこと。
  2. 実際の長さ確認
     製品は圧縮梱包されており、伸ばした状態での長さが変動するため、施工前に「伸ばした状態」で必要長を測定すること。
  3. 静圧・負圧条件の把握
     用途によって静圧または負圧条件が異なるため、ダクト径・送風量・風速・損失を見積もって、圧力損失が過度にならないよう設計すること。
  4. 曲げ・分岐部の損失考慮
     ダクト配管での曲げや分岐は圧力損失を増やす要因。パンフレットに各曲げ形状の損失係数が出ているので、それを使って相当長さ換算などを行い、送風機能力やダクト径との整合性を取ること。

使用シーン・メリットが高いケース

悟空が特に適している現場・状況の例を挙げると:

  • 狭小スペースでの搬入が厳しい現場
  • 在庫スペースが限られていて、軽量かつ省スペースな材料が求められる場合
  • 多数の現場で使い回す資材として保管・輸送コストを抑えたい時
  • カスタマイズ性が求められる施工(長さや形状を現場で即時調整する必要がある場合)

結論

オリエント商事の悟空は、「伸縮自在」「現場での切断が容易」「強靭かつ気密性が高い」「圧縮梱包による省スペース性」「不燃認定あり」という特徴を持ち、特に現場施工効率とコストのバランスを重視する用途に非常に有効な選択肢です。

施工設計時には、静・負圧条件、曲げ損失、切断・接続端の処理を含めたトータルな見積もりを行えば、その性能を十分引き出すことができるでしょう。

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