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山本計器製造株式会社の概要
山本計器製造株式会社は、圧力計や温度計などの計測器を専門に製造するメーカーです。高品質で低価格な製品を迅速に提供することをモットーに掲げており、日本国内はもちろん海外にも製品を展開しています。創業以来の温かい支持により、圧力計・温度計の専門メーカーとして定評を得ています。主な製品ラインナップは圧力計と温度計の二大カテゴリに分かれており、それぞれ用途に応じた多様な機種を揃えています。
同社の製品は、大きなビルの空調配管、駅ビル、病院、水族館など様々な場所で使用され、圧力や温度の管理を支えています。一見シンプルな機械式計器ですが、近代産業のあらゆる分野で重要な役割を果たしているのです。以下では、山本計器の圧力計と温度計の具体的な種類や特徴、用途例について詳しく解説します。
圧力計の種類と特徴
山本計器の圧力計は、大別するとブルドン管式の圧力計と隔膜式(ダイアフラム式)の圧力計があります。また、それぞれの形式に対して耐環境性や付加機能を持たせた機種も用意されています。代表的な圧力計製品ラインナップは以下の通りです。

データソース: ,
- 普通形圧力計(汎用ブルドン管圧力計)
- ステンレス圧力計(耐食性圧力計)
- 隔膜式圧力計(ダイアフラム式圧力計)
- 接点付圧力計(圧力スイッチ付き)
- その他(グリセリン入り圧力計、双針計、微圧計、連成計等)
以下、それぞれの圧力計について特徴と用途を解説します。
普通形圧力計(汎用ブルドン管圧力計)
普通形圧力計は、最も一般的に使用されるブルドン管式圧力計です。内部に湾曲した金属管(ブルドン管)を備え、圧力を受けてその管が変形する原理で指針を動かします。山本計器の普通形圧力計はJIS B7505規格に準拠しており、圧力計・真空計・連成計(真空と正圧を両方測定できる計器)と幅広い範囲をカバーしています。圧力範囲は0~100MPaまで対応可能で、φ60・φ75・φ100・φ150・φ200といった様々なサイズのものがあります。ケース形状には立形(つばなしのA形)や埋込形(つば付きのB形)などがあり、設置場所に合わせて選択できます。
特徴として、普通形圧力計は安価で堅牢な汎用計器である点が挙げられます。高品質ながら低価格に抑えられており、屋内屋外を問わず様々な用途で使われています。一般的な工場設備や配管、空圧機器、油圧機器など、空圧・油圧その他一般の圧力測定に最適です。ただし標準タイプは防滴構造ではないため、厳しい環境下では後述するステンレス圧力計やグリセリン入り圧力計を選ぶと良いでしょう。また、蒸気や高温流体の圧力測定には、専用の「蒸気用圧力計」を使用するか、サイホン(U字管)を取り付けて蒸気を冷却することが推奨されています。
ステンレス圧力計(耐食性圧力計)
ステンレス圧力計は、腐食性のある流体や環境で使用するために主要部品をステンレス製にした圧力計です。山本計器のステンレス圧力計では、ブルドン管や受圧部(接液部)にSUS316を使用しており、耐食性・耐雰囲気性に優れています。特に腐食性流体や塩害環境下での圧力測定に最適で、化学プラントや食品工場、屋外設置機器などで広く用いられています。
圧力範囲は、小型のφ60で0~25MPa、φ75・φ100・φ150で0~40MPaまで対応しています。真空計(-0.1~0MPa)や連成計(-0.1~2.5MPa)のモデルもあります。精度は±1.6%F.S.(フルスケールの1.6%)で、一般的な汎用計と同等の測定精度を確保しています。ケース形状は標準の立形(A形)のほか、埋込形(B形)や防滴型(ダストカバー付き)なども選択可能です。
ステンレス圧力計はプロセス産業向けに最適化されており、腐食性ガスや薬液を扱う現場でも長期間安定して使用できます。例えば、海水を扱う設備や化学反応釜、食品工場の洗浄環境など、通常の黄銅製圧力計では腐食の恐れがある場面ではステンレス圧力計が選ばれます。
隔膜式圧力計(ダイアフラム式圧力計)
隔膜式圧力計は、ブルドン管の代わりに金属隔膜(ダイアフラム)を受圧エレメントに用いた圧力計です。測定流体の圧力を薄い隔膜で受け、その変位を指針に伝える方式で、高粘度流体や腐食性流体の圧力測定に適しています。山本計器の隔膜式圧力計は、化学工場・食品工場・製紙工場などで腐蝕性が強い流体や高粘度(スラリー状など)の流体の圧力測定に使用されています。隔膜によって測定流体と内部機構が隔離されるため、内部のブルドン管や伝達機構が流体に直接触れずに済みます。
標準サイズはφ75・φ100・φ150で、精度は±2.5%F.S.(一部高精度タイプで±1.6%F.S.)です。隔膜材質にはSUS316Lやハステロイ等を選択でき、測定流体に応じて適切な材料を採用します。接続部はフランジ式(隔膜シール一体型)が多く、衛生配管向けにはISO規格のクランプ式フランジ(Tri-Clamp)も対応しています。隔膜式圧力計は食品・医薬品・バイオ関連のプロセスにも最適で、ステンレス防滴構造の外装を採用することで洗浄可能で衛生的な計測ができます。
特徴として、隔膜式は測定レンジが中低圧(例えば0~1MPa程度まで)に限定される場合が多いですが、その分微細な圧力変化にも敏感に反応します。また隔膜が受圧部を覆うため、ブルドン管式に比べて耐詰まり性に優れ、スラリーや粘性流体でも目詰まりしにくいです。ただし隔膜自体の強度に限界があるため、高圧測定には不向きです。
接点付圧力計(圧力スイッチ付き)
接点付圧力計は、圧力計に電気接点(スイッチ)機構を組み込んだものです。指針式で圧力値を表示しつつ、内蔵された接点によって予め設定した圧力で電気回路を開閉できるため、警報や制御に利用できます。山本計器の接点付圧力計は、例えば圧力が所定値を超えたら警報ランプを点灯させたり、ポンプを停止させたりといった用途に使われます。接点方式には、指針と設定針の接触による機械式接点のほか、リードスイッチ方式やマイクロスイッチ方式などがあります。山本計器の製品では1接点(上下限)や2接点(上下限各1)のタイプが用意されており、用途に応じて選択できます。
圧力計本体は基本的に普通形圧力計やステンレス圧力計と同じブルドン管方式で、φ60~φ150サイズがあります。接点は小容量の信号用が多く、直接モーター等を駆動するにはリレーを介する必要があります。精度面では接点機構によるヒステリシス(動作差)があるため、設定圧力近傍での制御には注意が必要ですが、圧力監視と制御を一体で行える手軽さから産業機械や設備の安全装置として広く採用されています。
その他の圧力計関連製品
山本計器には上記以外にも、特殊な用途に合わせた圧力計製品が存在します。
- グリセリン入り圧力計: 振動や脈動の激しい環境で使用する圧力計で、ケース内部にグリセリンを充填して機械部の動きを緩衝します。振動による指針のブレや部品の磨耗を防ぎ、長寿命化を図れます。建設機械やコンプレッサー、油圧機器など振動環境下での計測に適しています。
- 双針計(ダブルポインタ圧力計): 一つの計器に2本の指針と2系統の受圧部を備え、同時に2箇所の圧力を測定・比較できる圧力計です。例えばフィルターの前後圧力を測定して差圧を監視する、2系統の圧力を一画面で比較する等に使われます。サイズはφ75・φ100が一般的です。
- 微圧計・マノスターゲージ: 低圧から微差圧までを測定する計器です。空調ダクトの風圧測定や室内の差圧測定などに使われる「マノスターゲージ」は山本計器の人気製品で、微差圧計の代名詞とも言える存在です。液体を用いたU字管式マノメーターから改良された機械式差圧計で、空調管理やクリーンルームの室内圧力監視など幅広く活用されています。
- 連成計(コンパウンドゲージ): 先述の通り、真空圧(負圧)と正圧の両方を同じ目盛板で測定できる圧力計です。真空ポンプや冷凍サイクルの圧力測定など、負圧から正圧までの範囲を一つの計器で監視したい場合に使用されます。山本計器の普通形圧力計ラインナップにも連成計が含まれており、JIS規格に基づく精度と信頼性を備えています。
- 水高計(水柱計): 水頭圧(水位による圧力)を測定するための圧力計です。主にボイラーや給水タンクの水位監視に用いられ、圧力値をmmH₂O(ミリメートル水柱)で表示します。山本計器では水高計専用の機種も用意されており、水頭圧測定に最適化された目盛(例えば0~1000mmH₂Oなど)を採用しています。
- 温圧計(温度計付き圧力計): 後述する温度計と圧力計を一体化した複合計器です。一つの取付口に取り付けるだけで温度と圧力を同時に測定でき、ビル空調用の冷温水配管などで省スペース化に寄与します。圧力計部分はブルドン管式、温度計部分はバイメタル式を組み合わせたものが多く、例えば冷温水の温度(0~100℃程度)と圧力(0~1MPa程度)を同時表示します。
以上のように、山本計器の圧力計製品群は用途に応じて多岐にわたりますが、いずれも堅牢性と信頼性が重視されて設計されています。高品質でありながら低価格を実現した汎用計から、特殊環境向けの専用計まで揃っており、お客様のニーズに合った圧力計を選ぶことができます。
温度計の種類と特徴
次に、山本計器の温度計について解説します。温度計も圧力計同様、多様な方式と用途に対応したラインナップがあります。代表的な温度計製品ラインナップは以下の通りです。

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- バイメタル温度計(機械式温度計)
- 圧力式温度計(隔測温度計:液体膨張式・ガス式・蒸気圧式)
- ガラス製温度計(水銀温度計・有機液体温度計)
- 接点付温度計(温度スイッチ付き温度計)
以下、それぞれの温度計について特徴と用途を解説します。
バイメタル温度計(屋内用・屋外用)
バイメタル温度計は、二種類の金属板を張り合わせたバイメタルを感温素子に用いた機械式温度計です。温度変化による膨張差でバイメタルが湾曲し、その変位を指針に伝えて温度を表示します。山本計器のバイメタル温度計は、温度による膨張係数の異なる2種の金属板をヘリカル(渦巻き)状に巻いたものを使用しており、比較的簡単な構造で堅牢な温度計を実現しています。
ケースサイズはφ75・φ100・φ150が一般的で、指示部の形状にはストレート型(S形)・アングル型(T形、90度曲がり)・45度傾斜型(R形)などがあります。取付方法は、保護管に挿入して使用するウェル式と、直接配管等にネジ込んで使用するユニオン式があります。標準の感温部長さ(保護管長さ)は用途に応じて50~300mm程度まで選択可能です。
温度測定範囲は、標準では-30~50℃、0~50℃、0~100℃、0~150℃、0~200℃などが用意されています。用途によっては-40~80℃や0~300℃程度まで対応する特殊仕様も製作可能です。精度は一般に±2%F.S.程度で、測定範囲によって異なりますが概ね2~3℃程度の誤差です。
バイメタル温度計の特徴は、構造がシンプルで電源不要な点です。機械式ゆえに電気的ノイズの影響を受けず、防爆環境下でも安全に使用できます。また振動や衝撃にも比較的強く、ガラス管温度計のように破損しにくいです。山本計器では屋内用と屋外用のモデルがあり、屋外用は防滴・耐候性を高めた密閉ケース構造となっています。屋外用のバイメタル温度計は防滴型のため屋外でも使用可能で、ユニオン式やウェル式から選べます。
主な用途としては、工場の配管やタンクの温度監視、空調設備の温度計測、食品加工機器の温度管理などが挙げられます。例えばビル空調の冷水・温水配管に取り付ける屋外用温度計、厨房機器や恒温槽の温度指示計、自動車エンジンの油温計など、幅広い分野で使われています。
圧力式温度計(隔測温度計)
圧力式温度計は、感温部に封入した液体・気体の熱膨張や蒸気圧を利用して温度を測定する方式です。感温部(バルブ)と指示部がキャピラリーチューブで接続されており、感温部で発生した圧力変化をキャピラリー経由でブルドン管に伝え、指針を動かします。この方式により、測定部と指示部を離して設置できるため「隔測温度計」とも呼ばれます。
山本計器の圧力式温度計には、以下の3種類があります。
- 有機液体圧力式温度計: 感温部に有機液体(例えばトルエンやシリコーンオイルなど)を封入したもの。温度上昇による液体の膨張でブルドン管を動かします。測定範囲は一般に-40~200℃程度までで、中低温域の測定に適しています。目盛は温度に対してほぼ線形(等分割)になるため読み取りやすく、工業用温度計として広く使われています。
- 不活性ガス圧力式温度計: 感温部に不活性ガス(窒素ガスなど)を封入したもの。ガスの圧力変化で温度を測定します。高温域まで測定可能で、例えば0~500℃程度まで対応する機種もあります。ガス式は高温でも安定した測定ができる反面、キャピラリー長や周囲温度の影響を受けやすいため、設置条件に注意が必要です。
- 蒸気圧式温度計(VP式温度計): 感温部に揮発性液体(例えばクロロベンゼンなど)を一部封入し、その蒸気圧の変化で温度を測定します。飽和蒸気圧は温度に対して指数関数的に変化するため、高温部ほど目盛が拡大されて読み取りが容易になる特徴があります。また万一キャピラリーが破損しても液体の噴出量が少なく安全です。測定範囲は封入液によって異なりますが、例えば0~150℃や100~300℃といった中高温域向けの目盛が用意されています。
圧力式温度計の利点は、感温部を細いキャピラリーで指示部と接続できる点です。これにより、高温の炉内や配管内部に感温部を挿入し、安全な場所に指示計を設置することができます。また機械式のため電源不要で防爆性にも優れます。山本計器の圧力式温度計は、工業用の警報接点付き温度計や記録計付き温度計としても広く使われています。接点付きの場合、温度計内部にマイクロスイッチを組み込み、設定温度で接点出力できます。またキャピラリー長や保護管長は用途に合わせてカスタマイズ可能で、例えばキャピラリー長3m・5m・10mなど選択できます(標準は3m程度)。
用途例としては、ボイラーや熱交換器の温度監視、工場の反応釜やタンクの温度測定、食品工場の殺菌釜の温度管理などがあります。特に化学プラントや食品工場では、防爆環境下での遠隔温度指示が必要なケースが多く、圧力式温度計がしばしば採用されます。
ガラス製温度計(水銀温度計・有機液体温度計)
ガラス製温度計は、ガラス管内に水銀や有機液体(アルコール等)を封入した最も伝統的な温度計です。温度変化による液体の膨張・収縮で毛細管内の液面位置が変化し、それを目盛で読み取る方式です。山本計器では水銀温度計や有機液体温度計を各種サイズ・目盛で取り扱っており、実験室用から工業用まで幅広いラインナップがあります。
種類としては、棒状温度計(ガラス管そのものに目盛が刻まれたもの)や、保護管付温度計(金属製の保護管にガラス温度計を組み込んだもの)があります。保護管付きのものは、例えば平型温度計やタイコス型温度計などと呼ばれ、各種機器に取り付けて使用します。平型温度計はガラス棒温度計を薄型の金属ケースに納めたもので、配管やタンクに簡単に取り付けられます。タイコス型温度計は丸型のケースに組み込んだもので、古くから一般家庭や事務所でも使われているスタイルです。
測定範囲は、水銀温度計では-30~500℃程度、有機液体(アルコールやガリウム合金等)温度計では-80~150℃程度まで対応しています。水銀は凝固点-39℃、沸点357℃であるため、それを超える範囲では有機液体やガス圧式を使い分けます。ガラス温度計の精度は目盛の細かさにもよりますが、一般に±1℃前後の分解能があり、工業計測には十分な精度を持ちます。ただし読み取りは目視に頼るため、個人差や読み取りミスの可能性があります。
特徴として、ガラス製温度計は構造が単純で信頼性が高く、校正も容易な点が挙げられます。電源不要で常に正確な温度を示し続けるため、実験室や研究施設での基準温度計としても重宝されています。また価格も比較的安価で、一般家庭の室温計や簡易な温度監視にも使われています。ただしガラス製のため破損時の取り扱いに注意が必要です。特に水銀温度計は破損すると水銀が飛散する危険があるため、近年は有機液体温度計や電子式温度計への置き換えも進んでいます。山本計器でも環境負荷低減の観点から、水銀温度計に代わる製品展開を進めています。
接点付温度計(温度スイッチ付き)
接点付温度計は、温度計に電気接点(温度スイッチ)を組み込んだものです。温度が設定値に達すると接点が動作し、電気信号を出力するため、温度の警報や制御に利用できます。山本計器ではバイメタル式・圧力式双方に接点付きの機種が存在します。例えばバイメタル接点温度計は、指針式バイメタル温度計の中にマイクロスイッチやリードスイッチを組み込み、指針が設定針に接触したときに接点信号を発生させます。圧力式接点温度計の場合、ブルドン管の変位を利用して接点を動作させます。
接点付温度計は、恒温槽や加熱装置の温度制御、ボイラーの温度異常警報などに使われます。例えば工場の温水タンクに接点付温度計を取り付け、温度が設定値を超えたら警報を鳴らす、あるいは加熱器をオフにするといった使い方ができます。接点出力は通常小容量(数10mA程度)のため、モーターなどを直接駆動するにはリレーを介在させる必要があります。また接点式は動作にヒステリシスがあるため、細かな温度制御よりも温度の上限・下限監視に適しています。
山本計器の接点付温度計は、圧力式の中高温域からバイメタル式の中低温域まで対応ラインナップがあります。特に圧力式接点温度計は、古くから工業用温度スイッチとして信頼性が高く評価されています。防爆構造のものもあり、化学プラントなどで温度異常時の緊急停止システムに組み込まれることもあります。
山本計器の圧力計・温度計の用途例
最後に、山本計器の圧力計と温度計が実際にどのような場面で活用されているか、いくつかの用途例を挙げます。
- ビル空調設備: 大規模ビルの空調用冷水・温水配管には、圧力計や温度計が多数設置されています。山本計器の温圧計はこの空調配管向けに開発されており、温度と圧力を同時に計測できるため省スペースで効率的です。また屋外用に耐候性を高めた圧力計・温度計が使用され、ビルの屋上や地下機械室で安定した計測を行っています。
- 工場プロセス設備: 化学プラントや食品工場では、配管内の流体の圧力・温度を監視するためにステンレス圧力計や隔膜式圧力計、圧力式温度計が広く使われています。例えば薬品製造ラインでは腐食性流体の圧力測定に隔膜式圧力計が、高温反応槽の温度測定に圧力式温度計が用いられます。堅牢な機械式計器は、電子機器ではノイズや故障のリスクがある環境下でも信頼性高く稼働します。
- ボイラー・発電設備: ボイラーでは蒸気の圧力と温度を常時監視する必要があります。山本計器の蒸気用圧力計や圧力式温度計がボイラーの配管に取り付けられ、安全弁の作動確認や負荷管理に役立っています。また発電所のタービンやポンプ設備にも、油圧や冷却水の圧力・温度を測定する計器が多数設置されており、山本計器の耐震性に優れたグリセリン入り圧力計や接点付温度計が採用されています。
- 空圧・油圧機器: 工場の空気圧縮機や油圧プレスなどの機器には、圧縮空気や油圧の圧力を表示する圧力計が付いています。山本計器の普通形圧力計は安価で堅牢なため、エアコンプレッサーのタンク圧力計や油圧シリンダの圧力計として広く普及しています。また振動の多い建設機械にはグリセリン入り圧力計が、温度上昇の激しい油圧機器には耐熱仕様の圧力計が使われるなど、用途に応じた計器が選定されています。
- 研究・実験用途: 大学や研究所の実験装置にも、山本計器の温度計・圧力計が使われています。例えば化学実験ではガラス製の水銀温度計や精密圧力計が用いられ、物理実験では真空計や圧力トランスデューサと組み合わせて計測が行われます。信頼性の高い機械式計器は、電子機器の校正基準としても重宝されています。
- その他の一般用途: その他、自動車のエンジン油温・油圧計、家庭用ボイラーや給湯器の圧力計、自転車やタイヤの空気圧計(小型圧力計)など、日常生活や産業機械の至る所に圧力計・温度計は存在します。山本計器の製品はそうした様々な用途に合わせたサイズ・機能を備えており、「高品質・低価格な計測器を迅速に提供する」という理念のもと、お客様のニーズに応えています。
まとめ
山本計器製造株式会社の圧力計・温度計は、堅実な機械式計測技術を背景に幅広い製品ラインナップを展開しています。圧力計ではブルドン管式から隔膜式まで、温度計ではバイメタル式から圧力式・ガラス式まで、それぞれの方式に特化した製品が揃っています。用途に応じて耐食性や接点機能などを選択でき、信頼性と経済性を兼ね備えた計器として各業界で支持されています。
一見シンプルな圧力計・温度計ですが、近代産業のあらゆる現場で欠かせない存在です。山本計器は創業以来、お客様からの温かいご愛顧のもとに圧力・温度計測器の専門メーカーとして成長してきました。今後も高品質で低価格な製品を迅速に提供し続け、「お客様から選ばれる計測器サプライヤー」を目指していく方針です。
圧力や温度の計測に関するニーズがある際には、山本計器の豊富な製品ラインナップから最適な計器を選び、安全で効率的な計測管理を実現してみてください。



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