ブリヂストンのポリブデン管とは?特徴・種類・施工方法をわかりやすく解説

管類
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住宅の給水・給湯配管として、現在広く使われている樹脂管のひとつが**ポリブデン管(PB管)**です。数あるメーカーの中でも、ブリヂストンのポリブデン管は施工性の高さと長期信頼性から、現場の職人・設備業者に厚く支持されています。

この記事では、ブリヂストンのポリブデン管の特徴・製品ラインナップ・施工方法を業界初心者にもわかりやすく解説します。


ポリブデン管とは?

ポリブデン管(ポリブテン管・PB管)とは、ポリブテン樹脂を素材とした樹脂製の配管材料です。柔軟性・耐熱性に優れ、主に住宅の給水・給湯配管に使われています。

外見はクリーム色〜アイボリー色が特徴で、白色の架橋ポリエチレン管と区別できます。

JIS規格

用途JIS規格
一般配管用JIS K 6778
水道用JIS K 6792
継手JIS K 6779 / JIS K 6793

ブリヂストンのポリブデン管はJIS K 6778に適合しており、**日本建築センターの技術審査証明(第9405号)**も取得した信頼性の高い製品です。


ブリヂストンがポリブデン管を選ぶ理由

ブリヂストンはタイヤメーカーとして知られていますが、化工品事業でも20年以上の実績を持ちます。そして配管材料においては、ポリブデン管の専業メーカーとして位置づけられています。

✅ ブリヂストンの配管材 = ポリブデン管のみ(架橋ポリエチレン管は製造していない)

これはブリヂストンが「ポリブデン管の施工性・品質を極める」という一点に経営資源を集中させているためです。結果として、製品の完成度・現場対応力は業界トップクラスと評価されています。


ポリブデン管の特徴とメリット

① 優れた耐熱性・耐圧性

性能スペック
使用温度範囲0〜95℃
最高使用圧力(91〜95℃時)0.4MPa

給湯配管に対応できる耐熱性を持ち、家庭用給湯器はもちろん、床暖房システムにも採用されています。

② 柔軟性が高く施工しやすい

架橋ポリエチレン管と比べやや柔らかい素材のため、狭い場所や複雑な配管ルートでも取り回しが容易です。手で曲げやすく、現場での作業スピードが上がります。

③ 腐食・スケールが発生しない

金属管と異なり、錆・腐食・スケール(水垢)が発生しません。長期使用でも水質を清潔に保ち、流量低下も起きにくいのが特長です。

④ 耐衝撃性・耐ウォーターハンマー性

強い衝撃でも割れにくく、急激な水流変化によるウォーターハンマー(水撃)にも強い設計です。マンション・集合住宅でも安心して使用できます。

⑤ 長い耐用年数

適切に施工された場合、30〜40年以上の耐久性が実証されています。長期にわたりメンテナンスコストを抑えられます。

⑥ リサイクル可能

樹脂素材のため、廃材のリサイクルが可能。環境負荷の低減にも貢献します。


デメリット・注意点

メリットばかりではありません。施工前に把握しておきたい注意点もあります。

デメリット内容
紫外線に弱い屋外での露出配管は不可。保護被覆が必須
架橋ポリより材料コストがやや高め大量施工では架橋ポリより費用がかかる場合あり
継手が外れにくい専用リリース工具なしでは取り外しが困難
流通量が限られる地域も地方では入手しにくいケースがある

ブリヂストン ポリブデン管の製品ラインナップ

ブリヂストンのポリブデン管は用途や施工現場に合わせて3つのタイプから選べます。

① らく楽パイプ(ストレートコイルドポリブテンパイプ)

ブリヂストンの主力製品。2013年グッドデザイン賞受賞。

従来のポリブデン管の「巻き癖が施工の邪魔になる」という現場の声を受け、巻き癖を大幅に減らした革新的な製品です。

特長詳細
直進性直管に近い状態で配管できる
取り回しどの方向へも曲げやすい
さや管挿入抵抗13A:約70%削減 / 16A:約40%削減(従来品比)
カットマークパイプ円周に印字済み → マーキング工程が不要

サイズ・ラインナップ:

品番呼び径梱包用途
PL13J13A120mロール給水・給湯(長距離配管)
PL16J16A60mロール給水・給湯(長距離配管)
PL13JS13A3m直管短距離・立ち上がり配管
PL16JS16A3m直管短距離・立ち上がり配管

カラー: 給水=ブルー / 給湯=ピンク(保温材付きの場合)


② らく楽コルゲートパイプ

らく楽パイプをさらに進化させた次世代タイプ。ポリブデン管の外側をコルゲート(波状)の保護管で一体被覆しています。

特長詳細
保護被覆一体型別途保護材の取り付け不要
耐傷性施工中の引き擦りキズを防止
柔軟性取り回しがより容易
適した用途スラブ内配管・リフォーム工事

③ 標準ポリブテンパイプ

コイル巻き・保温厚5mmの一番使用されるPL13JHB(P)5SC / PL16JHB(P)5SC 商品説明

品番の読み方

記号意味
PLポリブテンパイプ
13 / 16呼び径(13A または 16A)
Jらく楽パイプ(ストレートコイル)
H保温材付き
B / PB=ブルー(給水用)/ P=ピンク(給湯用)
5保温材厚さ 5mm
SCストレートコイル仕様

PL13JHB(P)5SC

ブリヂストン らく楽パイプ 保温材付き 呼び径13A 保温厚5mm 30m巻

  • 呼び径:13A
  • 保温材厚:5mm(架橋ポリエチレンフォーム)
  • 巻き長さ:30m/巻
  • カラー:B=ブルー(給水)/ P=ピンク(給湯)
  • 特徴:巻き癖が少なく直進性が高い。さや管への挿入抵抗を約70%削減

PL16JHB(P)5SC

ブリヂストン らく楽パイプ 保温材付き 呼び径16A 保温厚5mm 30m巻

  • 呼び径:16A
  • 保温材厚:5mm(架橋ポリエチレンフォーム)
  • 巻き長さ:30m/巻
  • カラー:B=ブルー(給水)/ P=ピンク(給湯)
  • 特徴:巻き癖が少なく直進性が高い。さや管への挿入抵抗を約40%削減

2品番の違いはひとつだけ

項目PL13JHB(P)5SCPL16JHB(P)5SC
呼び径13A(細め)16A(太め)
さや管挿入抵抗削減約70%約40%
主な用途個別水栓への配管幹線・分岐配管

13Aが個別水栓向け、16Aが幹線・大流量箇所向けと覚えておくと現場で選びやすいです。タイプ。各種工法・現場に対応した基本ラインナップです。


施工方法:2つの工法に対応

ブリヂストンのポリブデン管は、住宅配管の2大工法どちらにも対応しています。

さや管ヘッダー工法(近年の主流)

ヘッダーから各水栓まで1本の管をさや管の中に通して配管する方法。

メリット:

  • 継手が少ないため漏水リスクが低い
  • 配管の更新(引き替え)が容易
  • 複数箇所同時使用でも水圧が安定

デメリット:

  • 配管本数が増え材料費がかさむ
  • 設計段階からの計画が必要

らく楽パイプのさや管挿入抵抗大幅減という特長が、この工法で最大限に活きます。


先分岐工法(リフォーム・集合住宅向け)

メイン配管から順次分岐させていく伝統的な工法。

メリット:

  • 配管ルートがシンプルで材料費が抑えられる
  • リフォーム・改修工事に向いている

デメリット:

  • 継手数が多くなるため漏水リスクがやや高い
  • 同時使用時に水圧が変動しやすい

色で見分ける!ポリブデン管 vs 架橋ポリエチレン管

現場では同じような外見の樹脂管が混在することがあります。色で判断しましょう。

種類メーカー例
ポリブデン管クリーム・アイボリーブリヂストン
架橋ポリエチレン管オンダ・積水化学など

⚠️ 異種管の混用には専用の変換継手が必要です。間違えると接続不良・漏水の原因になります。


こんな現場に向いている

現場の状況ブリヂストン ポリブデン管が適する理由
新築住宅(さや管ヘッダー工法)らく楽パイプでさや管挿入が格段にラクに
リフォーム・改修工事直進性が高く狭所・立ち上がり配管が容易
寒冷地(北海道・新潟・長野など)保温材付きタイプで凍結・結露対策
集合住宅の設備配管耐ウォーターハンマー性が高く安心
長期品質を重視する物件30〜40年の耐久性・腐食ゼロ

まとめ

ブリヂストンのポリブデン管についてまとめます。

  • ブリヂストンはポリブデン管専業メーカー。20年以上の実績を持つ
  • 耐熱(95℃)・耐圧・耐衝撃・耐食性に優れ、住宅給水・給湯配管に最適
  • 主力の**「らく楽パイプ」**はグッドデザイン賞受賞。巻き癖が少なく施工性が抜群
  • 3m直管・ロール品・コルゲートパイプなど用途に合わせたラインナップが充実
  • さや管ヘッダー工法・先分岐工法どちらにも対応

配管材料選びで迷ったとき、ブリヂストンのポリブデン管は「施工しやすく・長持ちする・信頼できる」という三拍子が揃った選択肢です。専用継手のプッシュマスターと組み合わせることで、さらに施工効率が上がります。

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