配管材料を選ぶときの注意点と失敗しないポイント【現場で役立つ基礎知識】

配管施工知識

はじめに

配管工事では「どの配管材料を選ぶか」が仕上がりや耐久性に大きく影響します。
特に新人やDIYユーザーの場合、「間違った材質選び」で施工後にトラブルになることも珍しくありません。

この記事では、現場でよくある失敗例をふまえながら、配管材選びの注意点と成功のコツを解説します。


よくある配管材選びの失敗例

1. 屋外で塩ビ管(VU管)を使ってしまった

→ 紫外線劣化で割れやすくなるため、屋外は鉄管や耐候性カバーが必要です。

2. 給水配管にVU管を使用

→ VU管は排水専用で耐圧性がなく、漏水や破裂のリスクがあります。

3. 耐熱が必要な場所に普通の塩ビ管を使った

→ 高温排水はHT管を選ばないと、変形・劣化が起こる可能性大。


材料選びでチェックすべき3つのポイント

1. 使用場所(屋内/屋外)

  • 屋外や直射日光下では塩ビ管は劣化が早い
  • ステンレス管・被覆管・耐候カバーの検討を

2. 用途(給水/排水/ガスなど)

  • 給水には耐圧性があるVPやHIVP管
  • 排水にはVU管やHT管
  • ガス・スチーム系は鉄管や銅管

3. 温度と圧力条件

  • 熱水が流れる場所:HT管やステンレス管
  • 圧力がかかる場合:VP・HIVP・金属管系を

失敗しないための選び方のコツ

  1. メーカーやJIS規格を確認する
     → 規格品であるかどうかは耐久性や安全性に直結。
  2. 材料の記号・色・刻印を理解しておく
     → VU/VP/HTなどの区別を現場でつけられるように。
  3. ベテランに確認する or メーカーの技術資料を活用
     → 不安な場合は調べるクセをつけよう。

実際の施工現場では…

現場でのリアルな体験談として、
「給湯配管にVP管を使って後から全部やり直し」
「ステンレス管を使うべき現場で鉄管が錆びて交換に」
など、材料選定のミスは時間とコストに大きく響きます


まとめ

配管材は「見た目が似ていても用途が全く違う」ことがあります。
選定ミスを防ぐためには、用途・温度・圧力・設置環境を事前に確認し、適切な材料を選びましょう。

新人の方やDIYで配管にチャレンジする方は、この記事を参考にして、ぜひトラブルのない施工を目指してください!

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