アロン化成 雨水マス AMシリーズ完全ガイド

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AM90L・AM90Y・AM90WY・AMST・AMKT を徹底解説


住宅の雨水排水システムを正しく機能させるために欠かせないのが「雨水マス」です。屋根・駐車場・庭などに降った雨水を集めて排水するルートを確保し、配管の点検・清掃を可能にする重要な設備機器です。

アロン化成の AMシリーズ雨水マス は、塩ビ(硬質PVC)製の住宅用雨水マスとして業界で広く普及しているシリーズです。配管の起点・直線・曲がり・合流など、様々な配管形状に対応した豊富なラインナップが揃っており、現場の状況に合わせた最適な製品を選べます。

この記事では、AMシリーズの中から AM90L・AM90Y・AM90WY・AMST・AMKT の5製品を中心に、それぞれの用途・特徴・スペックまで徹底解説します。


AMシリーズってどんな製品?

AMシリーズ は、アロン化成株式会社が製造・販売する 塩ビ(硬質ポリ塩化ビニル)製の住宅用雨水マス です。戸建て住宅・集合住宅・商業施設など幅広い建物の雨水排水システムに使用されており、施工のしやすさ・耐久性・豊富なラインナップが現場から高く評価されています。


AMシリーズ 5つの共通特長

🔷 ① 塩ビ接着接合で施工が簡単

ホルソーやシールパッキンは不要です。接着剤を塗って差し込むだけで確実に接合できます。

🔷 ② プラスチック・マスマンホール協会規格対象品

公的な規格に適合しており、品質・性能に安心感があります。

🔷 ③ T-2規格(塩ビ製蓋)対応

標準蓋は歩行者が通行する場所(T-2規格)に対応しています。車が通る場所には耐圧蓋を別途選んでください。

🔷 ④ 泥だめ深さ15cm以上を確保

マス底部に十分な泥だめ空間があるため、砂・土・落ち葉などが配管内に流れ込みにくい設計です。

🔷 ⑤ AMバケット標準付属でメンテナンスが超簡単

AMバケット(ポリエチレン製・SUSハンドル付き)が全製品に標準で付属しています。バケットを引き出して中を捨てるだけで清掃完了。特別な道具は一切不要です。

⚠️ 注意: バケットは必ず底まで完全に押し込んでください。不完全な状態だと、大雨の際にバケットが浮き上がり排水を塞いでしまうことがあります。


口径の選び方

AMシリーズは「マス本体径 × 接続管径」の組み合わせで品番が構成されています。

一般的な戸建て住宅では「本体径φ150mm・接続管径φ100mm」が標準です。品番末尾の「100-150」がこの組み合わせに該当します。

マス本体径主な接続管径主な用途
φ150mmφ100mm・φ50mm一般戸建て住宅
φ200mmφ100〜200mm集合住宅・小規模施設


① AMST(AM ST)|ストレートマス

どんな製品?

配管が直線に通過する中間点に設置する、点検口タイプのマスです。流れの方向は変えず、「途中に点検・清掃のための出入り口を作る」ためのマスと理解するとわかりやすいです。

こんな場面で使う

  • ✅ 長い直線配管の途中に点検口として設置したい
  • ✅ 方向転換は不要だが清掃アクセスを確保したい
  • ✅ 屋根縦樋から続く排水ルートの中間点

② AMKT(AM KT)|起点マス

どんな製品?

配管系統のスタート地点(起点)に設置するマスです。屋根の縦樋(竪管)からの雨水を受け取り、横引き配管へと送り出す「入口」の役割を担います。

こんな場面で使う

  • ✅ 屋根の縦樋を地中の横引き配管につなぎたい
  • ✅ 駐車場・庭などの雨水を集めて横引き配管へ送りたい
  • ✅ 排水系統の起点・集水口として使いたい

AMSTとの違いは?

比較AMST(ストレート)AMKT(起点)
上部の集水口❌ なし✅ あり
役割中間の点検口排水系統の起点
縦→横の変換

③ AM90L(AM 90L)|90°曲りマス

どんな製品?

配管が90°方向を変える屈曲点に設置するマスです。「L」はL字(90°曲がり)を意味します。住宅の外壁に沿って配管を引き回す際、建物の角などで必ず必要になる定番製品です。

こんな場面で使う

  • ✅ 住宅外周の雨水配管が直角に曲がるコーナー部分
  • ✅ 縦管から横管へ90°方向を変える箇所
  • ✅ 配管ルートの屈曲点

💡 ポイント: 左右兼用型のため、右に曲がる・左に曲がるどちらにも対応できます。

④ AM90Y(AM 90Y)|90°合流マス

どんな製品?

2本の雨水管が90°でY字形に合流する地点に設置するマスです。「Y」はY字(合流)を意味します。AMシリーズの中でも特に出荷量が多く、住宅の雨水排水で最も使われる定番製品のひとつです。

こんな場面で使う

  • ✅ 2本の雨水配管が1か所に合流する箇所
  • ✅ 建物の異なる面からの縦樋が1本にまとまる地点
  • ✅ 庭・駐車場の支管が本管に合流する箇所

💡 ポイント: 左右兼用型のため、右・左どちらからの合流にも対応できます。

異径品(100×50-150)とは?

品番に「×50」のように2つの管径が記載されているタイプは異径合流に対応しています。

例:「100×50-150」 → 本管φ100mm・枝管φ50mmが合流するケース

合流する支管の口径が本管と異なる場合はこちらを選びましょう。

⑤ AM90WY(AM 90WY)|90°両側合流マス

どんな製品?

本管の左右両側から支管が同時に合流するタイプのマスです。「WY」は「W(両側)+Y(合流)」を意味し、3方向の管が1点で合流する複雑な配管形状に対応します。

こんな場面で使う

  • ✅ 建物の左右両側からそれぞれ来た支管が本管に合流する箇所
  • ✅ 3方向の配管が1か所に集中する複合合流点
  • ✅ 建物中央部にまとめマスとして設けたい箇所

AM90YとAM90WYの違い

比較項目AM90YAM90WY
合流方向1方向(左か右)2方向(左右両方)
接続管の総数本管1+支管1=2本本管1+支管2=3本
配管形状T字形十字・三叉形
用途一般的な合流3方向が集まる合流

5製品 まとめ早見表

製品名記号一言で言うと設置場所
AM STST直線の点検口長い直線配管の途中
AM KTKT排水の起点縦樋の受け口・排水スタート地点
AM 90L90L90°コーナー配管の曲がり角
AM 90Y90Y1方向からの合流2本の管が合流する点
AM 90WY90WY両側からの合流3本の管が集まる点

品番の読み方

AMシリーズの品番はルールを知れば迷わず選べます。

記号意味
KT起点(Kiten)
STストレート(Straight)
9090°の角度
LL字・曲り
YY字・合流
WY両側合流(W+Y)

施工手順(共通)

必要なもの

  • パイプカッター(VU管の切断用)
  • 塩ビ接着剤(給水用)
  • 水準器・下げ振り

手順

STEP 1 ▶ 掘削・砂基礎の施工
設置位置を掘り、底面に砂基礎(5cm以上)を敷きます。

STEP 2 ▶ マスの据え付け
水準器で垂直を確認しながらマスを設置します。

STEP 3 ▶ 塩ビ接着で配管を接続
ホルソー穴あけ・シールパッキン不要。接着剤を均一に塗って差し込むだけで完了します。

STEP 4 ▶ バケットを底まで押し込む
バケットは必ず底に当たるまで完全に押し込んでください。

STEP 5 ▶ 埋め戻し・蓋の設置
砂・砕石で埋め戻し、蓋(別売)を設置して完成です。

⚠️ 蓋は別売りです。 設置場所の交通条件に合わせた蓋を忘れずに用意してください。


よくある質問

Q. 雨水マスと汚水マスは何が違いますか?

雨水マス(AMシリーズ)は屋根・庭・駐車場などの雨水専用です。キッチン・浴室・トイレなどの生活排水(汚水)には使用できません。分流式下水道では雨水と汚水は別々の配管ルートで排水します。

Q. AM90YとAM90WYはどう使い分けますか?

合流する支管が1本だけなら AM90Y左右両方から支管が来るなら AM90WY を選びます。

Q. バケットはどれくらいの頻度で清掃しますか?

落ち葉の多い秋〜冬や、台風・大雨の後は砂・落ち葉が溜まりやすいです。年2〜3回を目安に点検・清掃しましょう。バケットを引き出して中を捨てるだけなので簡単です。

Q. 車が通る場所に設置する場合は?

標準の塩ビ蓋はT-2規格(歩行者対応)のため、駐車スペースや車両が通行する場所には耐圧型蓋(T-6・T-14規格)を別途選んでください。


まとめ

アロン化成 AMシリーズ雨水マスの5製品を整理すると、こうなります。

  • 🔵 排水の始まり → AMKT(起点マス)
  • 🟢 直線の点検口 → AMST(ストレートマス)
  • 🟡 曲がるところ → AM90L(90°曲りマス)
  • 🟠 1方向から合流 → AM90Y(90°合流マス)
  • 🔴 両側から合流 → AM90WY(90°両側合流マス)

配管の形状・設置場所をしっかり確認したうえで、最適な品番を選びましょう。「100-150(管径φ100×マス径φ150)」が一般戸建ての定番サイズです。


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