イズミ U字溝用グレーチング「UHI-3」とは?特徴・用途・サイズ9種を徹底解説

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はじめに:「U字溝の蓋」選びで失敗しないために

駐車場や工場敷地、店舗の外構、住宅まわりの排水計画で欠かせないのが「U字溝(排水用のコンクリート側溝)」です。このU字溝の上に設置する蓋として広く使われているのが、株式会社イズミが製造する鋼製グレーチング「UHI-3」シリーズです。

U字溝用の蓋を探していると、

  • 「UHI-3」の型番の意味がよく分からない
  • 自分の現場のU字溝の溝幅に、どのサイズが合うのか分からない
  • 乗用車が通る場所と、トラックが通る場所で同じものを使っていいのか不安

といった疑問にぶつかる方は多いはずです。グレーチング(現場によっては「グレーリング」と呼ばれることもありますが、正式名称は「グレーチング」です)は、見た目が似ていても溝幅・高さ・荷重区分によって適用できる場所がまったく異なるため、型番の意味を理解したうえで選定することが重要です。

この記事では、イズミのU字溝用グレーチング「UHI-3」について、基本的な特徴から主な用途、そして代表的な9品番(UHI-3-19-9AK〜UHI-3-19-30A)のサイズの違いまで、配管・外構資材の実務目線で解説します。


1. UHI-3の基礎知識

1-1. UHI-3とは何か

UHI-3は、三重県員弁郡のグレーチングメーカー・株式会社イズミが製造する、**U字溝用の鋼製グレーチング(溝蓋)**のシリーズ名です。U字溝(コンクリート製の排水用側溝)の開口部にそのまま被せて使用する蓋で、歩行者や車両の転落・踏み外しを防ぎながら、下を流れる排水を妨げないよう、格子状(グレーチング構造)になっているのが特徴です。

型番は「UHI-3-19-◯◯(A/AK)」という形式で表記され、それぞれの数字・記号には次のような意味合いがあります。

記号・数字意味の目安
UHIU字溝用の細目(バーピッチが狭いタイプ)グレーチング・シリーズ名
3バーピッチ(格子の間隔)のグレードを示す区分
19製品の高さ(H)が19mmであることを示す数値
◯◯(9・10・12・15・18・20・24・25・30)適用するU字溝の溝幅の呼び寸法(mmの十分の一表記)
Aツバ(フランジ)付きの形状であることを示す記号
K小口径(90・100mm幅)シリーズに付く仕様記号

つまり「UHI-3-19-24A」であれば、「高さ19mm・溝幅240mm用・ツバ付き」の細目グレーチングということになります。数字の意味を押さえておくと、型番を見ただけでおおよそのサイズ感がつかめるようになります。

1-2. 材質と表面仕上げ

UHI-3は鋼材(スチール)を主な材料とし、溶融亜鉛メッキ仕上げが施されているのが一般的です。鋼材をそのまま屋外で使うと錆びが進行しますが、溶融亜鉛メッキによって表面に亜鉛の被膜を形成することで、屋外・埋設環境でも錆びにくく、長期間使用できるようになっています。


2. UHI-3の特徴

2-1. 細目(ほそめ)構造で安全性が高い

UHI-3は「細目」タイプのグレーチングで、バーピッチ(格子の間隔)が狭く作られています。格子の間隔が広いグレーチングは、ハイヒールのかかとやベビーカー・自転車・車椅子の細いタイヤが隙間に挟まりやすいという弱点がありますが、UHI-3のような細目タイプはこうした「ヒールイン」や「タイヤ落ち」のリスクを抑えやすく、歩行者の多い場所にも使いやすい形状です。

2-2. 表面のノンスリップ加工(滑り止め)

多くのUHI-3製品には、表面に凹凸をつけた「ノンスリップ加工(滑り止め加工)」が施されています。雨天時や凍結しやすい環境でも、靴底やタイヤが滑りにくくなるよう配慮された仕様で、歩道・駐車場・店舗入口など、人や車が頻繁に通行する場所に適しています。

2-3. ツバ(フランジ)付きでズレ・脱落を防止

UHI-3の多くは「ツバ付き(フランジ付き)」の形状になっています。U字溝の受け部にツバを引っ掛けるように設置することで、グレーチングが溝の中に落ち込んだり、車両の通行時に左右にズレたりすることを防ぎます。ツバがないタイプに比べて、施工後の安定性が高い点もメリットです。

2-4. 荷重区分に応じたラインナップ

グレーチングには、想定される通行車両に応じて「荷重区分(適用荷重)」が設定されています。

荷重区分想定される通行車両の目安
T-2乗用車クラス(2t車相当)
T-6小型トラッククラス
T-1410t程度の大型トラッククラス

UHI-3シリーズの中にも、溝幅やタイプによってT-2仕様・T-14仕様などバリエーションがあります。見た目が似ていても、設置場所に対して荷重区分が不足していると、通行車両の重みでグレーチングが変形・破損する恐れがあるため、「どこに、何が通る場所に設置するのか」を必ず確認したうえで選定することが重要です。


3. UHI-3の主な用途

3-1. 駐車場・工場敷地の排水溝の蓋

UHI-3は、駐車場や工場の敷地内に設けられたU字溝の蓋として広く使われています。車両が頻繁に乗り入れる場所では、T-14など耐荷重の高いタイプを選定し、歩行者のみが通行するエリアではT-2クラスを選ぶなど、エリアごとに使い分けるのが一般的です。

3-2. 店舗・施設の外構・歩道まわり

店舗の出入口や歩道と駐車場の境目など、人の往来が多い場所では、ノンスリップ加工と細目構造を備えたUHI-3のような製品が好まれます。見た目の美観を保ちつつ、転倒・つまずき事故のリスクを抑えられる点がメリットです。

3-3. 住宅の外構・敷地境界の排水溝

住宅の敷地境界やアプローチ部分に設置される小型のU字溝(溝幅90〜150mm程度)にも、UHI-3シリーズの小口径タイプが使われます。玄関アプローチや駐車スペースの脇など、見た目と安全性の両方が求められる箇所に適しています。

3-4. 改修・補修工事での蓋の交換

既存のU字溝の蓋が破損・劣化した際の交換部材としても、UHI-3は使われます。溝幅に応じたサイズが豊富にラインナップされているため、既存のU字溝の規格に合わせて適切な型番を選定することで、蓋だけを交換して排水機能を復旧させることができます。


4. UHI-3のサイズ一覧(代表9品番)

ここでは、ご質問いただいた代表的な9品番について、溝幅の目安を整理しました。型番末尾の数字が、適用する溝幅の呼び寸法(mmの十分の一表記)に対応しています。

品番適用溝幅の目安高さ(H)本体の長さ主な仕様の傾向
UHI-3-19-9AK約90mm19mm995mm小口径・住宅外構向け
UHI-3-19-10AK約100mm19mm995mm小口径・住宅外構向け
UHI-3-19-12A約120mm19mm995mm小〜中口径
UHI-3-19-15A約150mm19mm995mm中口径
UHI-3-19-18A約180mm19mm995mm中口径・歩道併用
UHI-3-19-20A約200mm19mm995mm中口径・駐車場等
UHI-3-19-24A約240mm19mm995mm中〜大口径
UHI-3-19-25A約250mm19mm995mm中〜大口径
UHI-3-19-30A約300mm19mm995mm大口径・車両通行エリア向け

※本体の長さは995mm(約1m)が標準的なサイズとして流通していますが、流通経路や仕様改定によって多少の差異がある場合があります。また、重量・耐荷重区分(T-2/T-6/T-14)はサイズや仕様(ツバ付き・溶融亜鉛メッキの有無など)によって異なり、販売店ごとに表記が揺れているケースも見られます。発注前には、必ずメーカー(株式会社イズミ)の公式カタログ・仕様書、または購入先の商品ページで最新の正確な寸法・重量・耐荷重をご確認ください。

UHI|株式会社イズミ|グレーチング製造|グレーチング・建築金物全般販売|三重県員弁郡

溝幅90・100mm(9AK・10AK)は主に住宅まわりの小型U字溝向け、溝幅120〜200mm程度(12A〜20A)は駐車場や店舗外構などで幅広く使われる中間サイズ、溝幅240〜300mm(24A・25A・30A)は車両通行量の多い駐車場や工場敷地など、大口径のU字溝向けという傾向で捉えておくと、サイズ選定の目安になります。


5. UHI-3を選ぶ・施工する際の注意点

5-1. 溝幅と型番の対応を必ず確認する

U字溝は規格によって内法幅(溝の内側の幅)が微妙に異なる場合があります。型番の数字はあくまで呼び寸法の目安であるため、実際に設置するU字溝の溝幅・受け部の形状を採寸したうえで、適合する品番を選ぶことが重要です。サイズが合わないままグレーチングを無理に設置すると、ガタつきや脱落の原因になります。

5-2. 設置場所に応じた荷重区分を選定する

前述の通り、UHI-3には荷重区分の異なるタイプがあります。車両が通行する場所に歩行者用(T-2)の仕様を設置してしまうと、変形・破損による事故のリスクが高まるため、設計図書やメーカーの仕様書で荷重区分を必ず確認し、用途に見合った製品を選びましょう。

5-3. 施工後のガタつき・固定方法の確認

ツバ付きのUHI-3はU字溝の受け部に乗せるだけで設置できる手軽さがある一方、車両通行が多い場所や振動が大きい場所では、ズレ・跳ね上がりを防ぐための固定金具(ストッパーやボルト固定部材)を併用するケースもあります。設置環境に応じて、固定方法も含めて検討するとよいでしょう。

5-4. 定期的な点検

屋外に設置されるグレーチングは、土砂の堆積による排水不良や、経年によるメッキの劣化・腐食が起こることがあります。特に車両通行の多い箇所では、変形やガタつきがないか定期的に点検し、劣化が見られる場合は早めの交換を検討することをおすすめします。


6. まとめ:UHI-3は「溝幅と荷重区分」を押さえて選ぶのがポイント

本記事のポイントを整理します。

  • UHI-3は、イズミが製造するU字溝用の鋼製グレーチング(細目タイプ)で、型番の「19」は高さ19mm、末尾の数字は適用溝幅の目安を表す
  • 細目構造による安全性、表面のノンスリップ加工、ツバ付きによるズレ防止など、歩行者・車両どちらの通行にも配慮した設計になっている
  • 用途は駐車場・工場敷地、店舗外構、住宅まわりの排水溝の蓋、既存蓋の交換など幅広い
  • 代表9品番(UHI-3-19-9AK〜UHI-3-19-30A)は、溝幅約90mm〜300mmまでをカバーしており、設置場所の溝幅に合わせて選定する
  • 選定時は、溝幅との適合だけでなく、設置場所に応じた**荷重区分(T-2・T-6・T-14など)**の確認が欠かせない

見た目が似ているグレーチングでも、サイズや荷重区分が合っていないと、ガタつき・破損・事故につながるおそれがあります。設置場所の溝幅を正確に採寸し、通行する車両・歩行者の条件に合った荷重区分の製品を選ぶことが、長く安全に使えるU字溝まわりを実現するポイントです。

実際の購入を検討される際は、以下のようなサイトで在庫・価格・詳細仕様を確認しながら、現場に合った品番を選ぶことをおすすめします。

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